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●痛みの原因は「炎症」

慢性関節リウマチに特徴的な症状は関節の腫れと痛み。この腫れと痛みの原因は関節に起こる炎症です。「炎症反応」は組織が傷ついたときに修復を行おうとする防御反応のひとつです。
体内に異物が侵入したときも異物を排除するまで炎症反応が続きます。慢性関節リウマチの場合は「免疫」が自分自身を攻撃し、関節に炎症を起します。
■関節の仕組みとはたらき
関節とは骨と骨をつなぐ部分であり、全身に68個ありますが構造は共通しています。
固い骨と骨が直接ぶつからないように、わずかな隙間(関節腔)は粘りのある関節液(滑液)で満たされ、骨の先を弾力のある軟骨が覆ってクッションの役割を果たしています。
軟骨は水を80%も含む弾力のあるやわらかい骨で、コラーゲンという繊維成分を含み強さを保っています。
軟骨は加齢や加重によりすり減るなど変化します。
関節全体は関節胞に包まれ、その内側にある滑膜が関節液を分泌して、関節の動きをスムーズにして栄養を補給します。この滑膜に炎症が起こると関節に腫れや痛みが起こります。
■滑膜の炎症
滑膜の炎症は免疫細胞が自己を攻撃しはじめることで引き起こされます。
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T細胞や好中球などの免疫細胞が滑膜の中に入り込む |
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滑膜の中にリウマチ因子があらわれ関節液へこぼれだす |
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リウマチ因子はIgGという抗体と結びつき「免疫複合体」になり、さらに補体というたんぱく質と結びつき好中球やマクロファージをよびよせる |
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好中球はライソゾームやプロスタグランジンという物質を出して「免疫複合体」を攻撃する |
これらの物質や酵素は滑膜に炎症を起したり骨や軟骨を破壊します。多量の関節液が分泌されて関節は腫れあがって痛みます。T細胞やB細胞が攻撃に加わるとさらに炎症が進み慢性化します。
■炎症から変形へ
滑膜の炎症が慢性化すると、徐々に関節の変形が起こっていきます。
骨の破壊や変形は元へは戻せないので、早期発見で治療を行い炎症をくい止めることが大切です。
ステージ1(初期)
関節腔に関節液が増えると骨のカルシウム分が失われていき、まだ骨の破壊は起きていないが骨にスが入ったような骨萎縮がみられる場合がある。
ステージ2(中等度)
滑膜の細胞が増殖し肉芽(パンヌス)を形成、肉芽が軟骨と軟骨下の骨を侵食しはじめ、骨びらんがみられる。関節周辺の筋肉に萎縮がみられる。(この肉芽組織の増殖に関して特別な物質を出す細胞があるのではないかと考えられている)
ステージ3(高度)
軟骨の侵食が進み骨も破壊され関節がうまく噛み合わなくなり関節の変形や亜脱臼・脱臼が起こる。筋肉に強い萎縮がみられ筋肉や腱の伸縮が悪くなり関節の変形が起きる。
ステージ4(末期)
肉芽が繊維化して硬くなり、二つの骨の端がくっついて骨癒合の状態となり関節がまったく動かせない状態になる。
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