●線維筋痛症って何?症状や特徴、治療法などについてわかりやすくまとめてみました。

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知っておこう! 線維筋痛症

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線維筋痛症とは?

線維筋痛症の症状

線維筋痛症の病態や、関連の深い病気

線維筋痛症の検査、診断

線維筋痛症の原因

線維筋痛症の予後

線維筋痛症の治療

構造面から考えた線維筋痛症

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なぜ検査では「異常なし」なの?
こんなに痛いのに・・・誰か、わかって!
知っておこう!線維筋痛症
身体には確かに痛みがあるのに、検査では特に異常がみあたらない・・・  

耳に新しい名前ですが「線維筋痛症」という病気があります。まだまだわからないことも多く情報も少ない病気です。

「線維筋痛症」の症状や特徴について「まずは概要をザックリとつかみたいんだ!」 そんなときに読んでください。


どんな病気なの?  

●線維筋痛症とは?

●線維筋痛症の症状

●線維筋痛症の病態や、関連の深い病気

●線維筋痛症の検査、診断

●線維筋痛症の原因

●線維筋痛症の予後

●線維筋痛症の治療

●構造的にはこう見る!
構造面から考えた線維筋痛症



●線維筋痛症とは?



■検査では異常が出ない「原因不明の痛み」が特徴
原因不明の痛み−線維筋痛症
全身の広い範囲にわたって痛みを感じる病気です。

「関節や周囲の骨、筋肉などが痛む病気」という意味でリウマチ性疾患です。
しかしリウマチのような関節の腫れや変形はなく、一般の検査では目立った異常はみつけられないのが特徴です。

まだあまり名前の知られていない病気のため理解されないことも多いですが、「詐病」や「怠け病」などではありません。

命に関わる病気ではありませんが、痛みのために日常生活や社会生活に支障が出るほどになることもあります。

■まだまだ認知度の低い病気
線維筋痛症は認知度の低い病気
欧米では1900年代初め頃から注目されており日本でも30年程前にこの病気の記述があります。以前は「結合織炎」「結合織炎症候群」と呼ばれていたものが今は「線維筋痛症(線維筋痛症候群)」と改められました。

日本ではようやく名前が知られてきたところで、まだまだ一般向け書籍等も少なく情報を得にくい病気です。医療関係者にも認知度が低く、なかなか診断がつかなかったり、ヒステリーや気のせいで片付けられてしまうことも多いようです。

最近は医療関係者の間でも関心がもたれ、少しずつ治療や研究が進められているところです。現時点ではまだ不明な点が多い病気であり、治療法の確立が待たれています。

→参考 日経メディカルオンライン「線維筋痛症、一般医の25%が病名知らぬ


■中高年の女性に多い

中高年の女性に多く発症しますが、若い世代の発症もあり最近では小児の患者もみつかっています。
欧米のリウマチ科ではよくある病気と考えられており、米国の有病率の調査では人口の約2%、日本での有病率は厚生労働省が調査中です。

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●線維筋痛症の症状


■からだの痛み

全身や身体の広範囲に痛みを感じます。


首〜肩、背中や腰部、臀部などの体幹部や、太ももや膝、下肢などの痛みやしびれ・こわばり感、また眼の奥や口腔の痛み、頭痛などまで、様々な痛みの症状があります。線維筋痛症の動く痛み

痛みの箇所や強さは人により異なります。また、普通なら痛みを感じない程の刺激に対して痛みを感じることもあります。

痛い箇所は移動したりすることもあります。

気候や過労・ストレスで痛みが増すことも
また、気候や過労・ストレスなどで痛みの度合が強くなったり、レベルが変化したりすることもあります。

関節リウマチとよく似た関節痛などの痛みを訴えることも多いそうです。


■からだの痛み以外にも様々な症状が


からだの痛み以外にも様々な症状を伴うことがあります。

・睡眠障害
・疲労感
・抑うつ感、不安感
・過敏性腸症候群、便秘、下痢、腹痛

・手足のしびれ、こわばり、レイノー現象などのリウマチ症状
(※レイノー現象とは・・・血流が悪くなって指先が白色や紫色になり、冷えや痛み、しびれなどを伴う )
手根管症候群、胸郭出口症候群を伴うこともある
(※手根管症候群とは・・・手の関節にある手根管という神経が通る場所が狭くなって神経を圧迫し手指にしびれや痛みなどがでる
※胸郭出口症候群とは・・・鎖骨付近で手の方へいく神経や血管が圧迫され腕や手指にだるさやしびれ、痛みなどがでる )


・頭痛
・目や口の乾き
・頻尿、膀胱炎

・その他、月経困難、生理不順、冷感、耳鳴り、むずむず足症候群 など
(※むずむず足症候群とは・・・睡眠時に足がむずむずしたり痛がゆい不快感が起きる)

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●線維筋痛症の病態や、関連の深い病気


■他のリウマチ性疾患などと併発することがある
リウマチ性疾患との併発もある
関節リウマチ、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、強皮症などの膠原病や、変形性脊椎症、脊椎関節炎などの病気に続いて線維筋痛症を発病するなど、他の病気に併発することがあります。

○他の病気の併発がない場合
・・・一次性線維筋痛症

○他の病気に併発する場合
・・・二次性線維筋痛症


と分類する場合もあります。


■慢性疲労症候群とよく似た病気?

線維筋痛症と慢性疲労症候群はよく似た病気?疲労感は線維筋痛症の患者に非常に多くみられる症状ですが、慢性疲労症候群と併発するケースもあり、また類似の疾患であるという考え方もあります。

研究者によっては病気の元が同じで症状の現れ方が異なるだけと考える人もいます。

※慢性疲労症候群とは・・・

慢性の激しい疲労感が特徴で、他に微熱、頭痛、筋肉痛、咽頭痛、リンパ節腫脹、脱力感、思考力の低下、睡眠障害、抑うつ等を伴います。原因は不明で、ウィルス感染、免疫異常、ストレスなどの説があります。


■脊椎関節炎(血清反応陰性脊椎関節炎)と併発することも

脊椎や手足の関節に炎症がおきる脊椎関節炎は、認知度が低い病気ですが、線維筋痛症と似た症状を訴えるため鑑別が必要であり、また併発している場合も多いそうです。

→参考 浦野房三先生のサイト「線維筋痛症」の「脊椎関節炎について」


■心身症的な側面


線維筋痛症はこれまでヒステリーや神経症と診断されることが多く治療の方向性を誤ることにつながることもあったそうです。

しかし発症と経過にストレスなどの心理的なものが関わっているという面で、心療内科的には心身症として捉える方向にあるようです。

心身症的な側面

※心身症とは・・・

その発症と経過にストレスなどの心理的なものが密接に関与している身体疾患の総称で、単一の疾患名ではなく“病態”をさします。

→参考 夕刊フジBLOG「原因不明の新しい心身症「線維筋痛症」」
(Webの夕刊フジBLOGは2009年3月で終了)
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●線維筋痛症の検査、診断


■検査
線維筋痛症の検査
線維筋痛症については、今のところこの病気が診断できる検査はありません。血液、レントゲン、CT、MRIなどの検査を行っても、線維筋痛症と明確に診断できる検査はないのです。

リウマチや膠原病である可能性、あるいは併発している可能性もあるので、これらのリウマチ性疾患などの検査を行う必要があります。


■診断

1990年発表のアメリカリウマチ学会の診断基準を参考にして診断されることが多いそうです。

1.広範囲の疼痛の既往歴があるか
2.特定の圧痛点を手指で圧したときに、18ケ所の内11ケ所以上に痛みを感じるか(圧す強さは4kg)
※他に病気があっても線維筋痛症の診断は除外されません。

→参考 浦野房三先生のサイト「線維筋痛症」の「線維筋痛症とは−診断について」より

■何科に行けばいいの?

線維筋痛症の患者の診療数としてはリウマチ科がもっとも多いと思われますが、内科や整形外科、心療内科などの科でも診療しているところがあります。

線維筋痛症の診療をしている病院のリストや相談窓口など、ネットで紹介されている情報もありますので参考にするとよいでしょう。

→参考 リンク集 情報センター/相談センター/病院リストなど

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●線維筋痛症の原因


■原因は今のところ未解明

原因はまだ解明されていません。神経・内分泌・免疫系の不調が考えられています。
・睡眠障害との関連
・痛みの抑制や痛みの情報を伝える神経伝達物質との関連
・脳の痛みの信号などに関わる部分の血流低下
などの研究がすすめられています。


■外傷や手術、ストレスがきっかけとなることもある

感染症、外傷(交通事故など)、外科手術、ストレス(肉親の死など)、幼児期の虐待 などが発症の引き金となることがあるそうです。


線維筋痛症の「痛み」とは?


通常、身体に炎症が起きたり刺激を受けると、痛みを感じる痛覚受容器に伝わりそれが脊髄をさかのぼって脳に伝わって「痛み」を感じます。

一般的な「痛み」としては、
感覚受容器を伝わる痛み

@関節の炎症などが感覚受容器を伝わって脳に届く痛み
神経を刺激して起こる痛み

A.ヘルニアなどで軟骨や骨が神経を刺激して起こる痛み
などがありますが、線維筋痛症の痛みはこれらの経路ではないそうです。中枢神経の中で感じる痛み

線維筋痛症の「痛み」は
B中枢神経の中で感じる痛み (感覚受容器を通さない)
なのではないかと考えられているそうです。

参考 詳しくは→浦野房三先生の「線維筋痛症」のサイトの「12月13日  アメリカリウマチ学会の報告 第4回」より


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線維筋痛症の予後


■痛みによるQOL低下がある/2〜3年で症状が改善されることも

線維筋痛症は命にかかわる病気ではなく、身体障害者になったりすることもありません。しかし、痛みによりQOL(Quality of Life=生活の質)が低下したり日常動作に不自由することがあり、中には社会生活に支障が出たり入院が必要になるケースもあります。

症状が重症化したり長引くこともありますが、数ヶ月〜1、2年で症状が改善されることもあり様々です。軽症の場合などは2、3年で回復するケースも少なくないようです。


無理解な対応などで痛みが増すこともある
医源性の痛み
認知度の低い病気であることもあり、受診した医療機関で理解してもらえないなど、不安やストレスが増大することで痛みも増すとも言われています。

医師をはじめ周囲の人達に受容的な対応をしてもらえることで、精神的に安定して治療にも前向きになり改善も早まるといいます。

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●線維筋痛症の治療


根本的な治療法は確立されていないので、様子をみながら治療が処方されていきます。
抑うつ症状などの精神症状が強く出ている場合には、心療内科や精神科との連携も必要になります。

運動療法や代替療法も有効な場合があるといいます。ただし個人差があるので状態に合わせて行う必要があります。

1.薬物治療
抗炎症剤、精神安定剤、抗うつ剤 など

線維筋痛症の治療2.リハビリテーション

<物理療法>

電気治療、温熱治療など

<運動療法>
ウォーキング、水泳、エアロビクス、ヨガ、太極拳などの運動に効果が認められている。痛みだけでなく気分や抑うつ状態にも効果があるという

3.心理療法
欧米では認知行動療法がさかんに行われている

4.代替療法
鍼灸、マッサージ、指圧、カイロプラクティックなども有効な場合がある

5.ライフスタイルの見直し
仕事と休養のバランス
リラクゼーション
ストレスの軽減、感情処理 など

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(以上は 書籍・サイトなどの資料を参考に一般的な線維筋痛症の知識をまとめたものです。2007/05/11 :参考文献)




構造的にはこう見る!
●構造面から考えた線維筋痛症

線維筋痛症に関しての一般論としては以上のようなことになりますが、ここで構造面から線維筋痛症を考えてみたいと思います。

構造的にはこう見る!
畦上 和彦
東洋医学とカイロプラクティックのアゼガミ治療室

●東洋医学における健康

東洋医学では自然治癒力が働かなくなる原因を、
・構造(姿勢)
・食物(環境)
・精神
の3つに分類しています。この3方面から健康を考えていく必要があります。これらの要素に偏りや問題があると身体のメカニズムに狂いが生じて健康を損なうと考えるのです。

このうち当治療室が担当しているのは「構造」です。

●構造(姿勢)が身体に与える影響

姿勢や骨格の歪みなど、身体の構造が傾いていると常に筋肉を緊張させて身体を支えなければならないため、血行障害や神経圧迫が起きて、機能障害や痛みを生み出します。
また慢性的な筋緊張というストレスから自律神経などのバランスを崩すことで、自律神経からくる様々な症状や内臓障害を引き起こしたり、また不安感や抑うつ感などの精神症状に至ることもあります。

構造の傾きは身体の様々な部分に影響を与えバランスを崩すことがあるのです。

線維筋痛症の随伴症状には過敏性腸症候群や耳鳴りなど、自律神経に関連の深い症状が多くみられます。
また線維筋痛症に非常によくみられる症状に疲労感がありますが、身体の構造が傾いていると、ただ身体をまっすぐに支えるために四六時中やすむことなく筋肉は緊張し続けるので常に疲労感を感じます。
緊張性頭痛も線維筋痛症によく伴われる症状ですが、緊張性頭痛は肩こりや姿勢の悪さなどからくる筋肉の緊張が主な原因です。

これらのことからも線維筋痛症と身体の構造との関連が考えられます。

↓線維筋痛症についての雑感です。
>ブログ記事:身体の痛み・・・線維筋痛症を考える


●構造を整えることで健康に近づく

慢性的な筋肉の緊張は、自覚されにくいひとつの「ストレス」です。(筋肉が緊張して力が入っていることを本人は自覚していないことが多いです)

私たちは環境や人間関係その他のストレスに囲まれていますが、人間の心身はある程度のストレスには耐えられるようになっています。しかし、その許容量を超えたときバランスを崩し悲鳴をあげはじめます。

健康を取り戻そうとするときには、健康に必要な要素をきちんと見直して整えることが必要です。「気血の流れ」とよく言いますが、姿勢に問題のない体は身体の隅々まで滞りなく気血が流れ免疫や自然治癒力も正常に近づきます。身体の構造を整えることは健康に近づくための重要な要素なのです。

※構造が自律神経に影響を与えるメカニズムについては
>コラム:身体の構造と自律神経
>治効理論
>コラム:東洋医学における構造

>慢性関節リウマチに関する学会発表内容

をご参照ください。

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